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白瓷 破れ満月壺 / タナカシゲオ

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¥220,000

白瓷(しらし)は磁器土の上に灰釉をかせた磁器。

満月壺と言われる、その名の通り満月を思わせる縦横がほぼ同寸の形は朝鮮王朝後期を代表する時期としても知られている。

古い李朝期の焼き物に影響を受けた彼らしさあふれる作品で、彼の白瓷は日本の磁器土と韓国の磁器土を調合したオリジナル。

 

灰釉も彼自身が作っており、主に広葉樹と松から作られたもの。

 

灰釉は日本では5世紀頃にはじまり、中国では紀元前より続く歴史ある東洋独自の釉薬。西洋陶磁器には見られない釉薬でそれもまた面白い。

 

 size 30cm x 30cm 口元13cm

重さ 5kg

時代 / 現代 2025

国 / Japan

口元に銀継による直しがございます。

 破れは元々の景色で、花器として使われる際は落としをご使用下さい。

 

花 / 前田 翔哉

【 about  タナカシゲオ 】

奈良県の明日香村。

美しい田園風景と高松塚古墳、石舞台など、歴史的遺跡や古墳が多数存在するその土地は、日本はじまりの地と呼ばれる場所でもある。

 

その地で、土と火と自然と語らい暮らす、タナカシゲオ。李朝などの古い器に影響を受けた彼は、ただ技術を真似るのではなく、古き時代のように自ら土を掘り、広葉樹から釉薬となる灰を作り、窯も自ら作る。

 

『ただ技法を研究するより、その時代の暮らしを自然とするうちに自然も器にも美が宿っていくんじゃないかと思う。』そう語る彼は年上ながら、作ることを純粋に楽しんでいて少年のようです。

 

今回は通常表に出ない、タナカさんが楽しみ作る過程で生まれた一点物達をあえてお預かりしています。

 

結果(作品)を作っているのはなくて、

 

自然と共に生きる、つくる。

 

その時間そのものを、心から楽しむ。

 

それが彼の生き方であり、つくるということ。

 

 

【 うつろいの間___時に寄せて】

 

 

古物

骨董

現代の作り手

 

国も時代も超えた、

時を届ける一点物の道具たち。

 

 

時の道具と共に

 

時間のうつろいに耳を澄ませる時間を。

 

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