楮樹皮布14
絵のようなサイズ感の一枚。
幅が広く前後の幅がほぼ同じで整ったシルエットに有機的な生地縁が魅力の1枚。幅広の中で個人的におすすめ1枚です。花もお茶も似合う程よい透け感です。
写真は前の方が個体ごとの写真、後ろから8-10枚は設えの参考画像、後ろから7枚はカジノキや楮から彼女が布を生み出す工程です。
和紙の主原料である楮を用い、ひたすらに叩いてのばすことで布にしています。この布とも紙とも呼べる素材は、薄さに対して強く、ハリコシがあり、うっすらと発光するような光沢感。プリミティブと上品さを合わせもつ存在です。古物にもよく似合い、茶を嗜む方にもおすすめです。丸めて簡単に持ち運ぶこともできます。密度や長さもさまざま、厚みのあるものは手洗いが可能です。
素材 / 国産楮
size / W43 L61
時代 / 現代 2026
国 / Japan
About Naoko Senoo / 植物の記憶を布にする
アーティスト、樹皮布・紙布作家
京都生まれ。大学で洋画を学んだ後、越前和紙工房での手漉き和紙制作に従事。沖縄での染織、茨城での紙布制作と、素材に寄り添う表現を一貫して探究してきた。
映画『倭文 ― 旅するカジの木』のロケでパプアニューギニアを訪れ、現地の樹皮布文化と出会ったことを契機に、自宅の畑で育てた楮から樹皮布の制作を始める。
紙か布か、区別なく素材に触れ続ける。叩き、のばし、ひらくという単純な行為を重ねながら、境界をつくらず素材がもつ力そのものがあらわれる形を探究している。
楮/ クワ科コウゾ属の落葉低木で、
日本・中国・朝鮮半島など東アジアを起源とする植物。和紙の主要素材。繊維が非常に長く、絡み合いやすいため、薄く、強靭で高級和紙の素材であり、文化財の修復などにも使われる。
薄くても破れにくく、しなやかで、経年劣化に強く奈良時代以前より日本で使われ続けてきた、優れた性質を持つ植物です。