何層も和紙を重ね、その上から柿渋を塗り込み、仕上げられた時代のある和紙。
柿渋は江戸から明治期までに作られた日本の果物、柿の果汁を熟成さして作られる日本古来の素材。
紙や木の呼吸を妨げず、防水性や抗菌性を上げることで近年天然の効能が注目されています。
こちらの紙はただ重ねられただけではなく、端がしっかりと処理されているので、元は敷物として作られたのではないかと思われます。
柿渋は特に江戸から明治期までに家具や建築物に使用されていたため、江戸から明治期ものと思われます。
百年の時にをこえて美しい色合いに変化し、絵画のように魅力に溢れています。
茶席やお店の設えはもちろん、現代のインテリアとして壁にかざり愛でたりラグのように、床に敷いてもお使いいただけます。
うつろいの間、時雨庵の設えに用いました。
だれがどんな目的で作った物だったのか、想像力のふくらむ一点です。
size: 128cm x 130
畳んだ状態も写真載せています。このサイズで畳みあとがあるため、このサイズで発送致します。
半分にたたんだ状態などでもお使いいただけます。
素材: 和紙
国 : Japan
時代: 江戸から明治期 about 1600CE -1900CE
状態 : 時代なりの破れ剥がれ、痛みがありますが、それらが逆に景色となっています。強度はしっかりしており、押しピンなどもキリやトンカチがないと入らない程です。
古物商 タダコレコレ /
屋号のタダコレコレとは、江戸時代末期の僧で歌人詩人でもある、良寛和尚の書の一節にちなんだ言葉。「ただこのままである」といった様な意味。
しかし新しいものも古いものも、こう向き合うのがまた難しい。
自分の眼で選ぶと言うのはどう言う事か常に自問自答しつつ、けれど自分の気持ちの赴くままに心に留まるものを探しています。
【 うつろいの間___時に寄せて】
古物
骨董
現代の作り手
国も時代も超えた、
時を届ける一点物の道具たち。
時の道具と共に
時間のうつろいに耳を澄ませる時間を。
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