徳島あやのつくる器の肌は、内から発光する少女のような肌合い。毎日手に取るうちに愛着が湧く。
肌色は磁器にしては珍しいくらいの穏やかな土の色。
器の原点は食べ物との境界であると考え、最もミニマムな円を皿とした作品。
プロダクトデザインに負けない実用性で、重なりよくあらゆる料理に応えてくれる。
素材:磁器
Size : 直径 19cm
一番小さめのサイズです。
【 About 徳島あや】
2018 京都造形芸術大学(現在は京都芸術大学) 現代美術・写真コース 卒業
現代アートの学びを経て、『人の生活に直接的に関わるものを作りたい 』という思いから陶芸を始める。
2021 佐賀県窯業技術センター 研修修了
『現代を生きる人々の生活をあらゆる角度から観察し、今求められているものに対する考えを形にする仕事』と語り、現代アートとクラフトの交わる目線で『日常の器』をテーマに制作を続けている。
佐賀県で作陶。
【Word 企画展に寄せて】
普段みなさんに手に取っていただく商品は、制作したものの一部です。
一方でそこには並ばなかった、商品にはならなかったもの、したくなかったもの、できなかったものがあります。
試作や再生、失敗、遊びの中でできたものこそが作ることの助走のような、『踏切り板』のような、大切な役割を果たしている気がしています。
今回はこれまで作業場に置かれるだけの影の作品だったものたちを展示いたします。
表に出なかった存在が昇華されていくことは純粋にかっこいいです。
作品や商品に関わらず生活の中で手取るあらゆるものやことの周辺/背景も同じように見つめる視点を持つことができるのかもしれません。